※この記事は自費レビューでお届けします。
自前でオンラインストレージを構築できちゃう
UGREEN NASync
DPX2800
が届きました。
iCloudやGoogleドライブなどの有料オンラインストレージサービスから”比較的簡単に”置き換えることができる画期的なデバイスで、初期費用はかかりますが、延々と発生し続けるサブスク代金を削減できる可能性を秘めています。
iCloud+にどっぷりなApple製品ユーザーの僕が、はたしてUGREEN NASync DPX2800だけで生きていけるようになるのか。
まずは音楽について徹底検証していきます。
もくじ
iCloudにかかるコスト
デジタル環境をiPhone・iPad・MacBook Proで固めている僕にとって、すべての端末でデータ保存・共有・バックアップができるiCloud+は欠かせない存在です。
妻・娘とファミリー共有しているので、現在2TBを利用中。
ちなみにiCloud+の月額料金は以下の通り。
料金 | |
5GB | 無料 |
50GB | 150円 |
200GB | 450円 |
2TB | 1,500円 |
6TB | 4,500円 |
12TB | 9,000円 |
僕が利用している2TBは2024年11月に月額1300円から月額1500円に値上げされました。
もうね、iCloudにどっぷりなので値上げされたからって辞めようがないんですよ。
月額1500円ということは年間1万8000円。
加えて、CDから取り込んだ曲をどのデバイスからでも聴けるようにするiTunes Matchのサブスク料金が年額3980円。
仮にあと35年、80歳まで生きるとしたら、
- iCloud+:63万円
- iTunes Match:13万9300円
- 合計:76万9300円
死ぬまでに上記の金額を支払い続けることになります。
今はこの金額ですが、月額料金は徐々に上がっていくだろうし、2TBでは足らなくなったらプランをアップグレードしなくちゃいけなくなるかも…
UGREEN NASync DPX2800が35年動いてくれる保証はありませんが、とりあえずサブスク地獄からは当面の間、解放されます。
音楽を移してみた。

音楽データをNASync DPX2800に移行
NASync DPX2800のアクティベートが完了したところから始めます。
NASyncアプリを立ち上げ、ファイルアプリにアクセスします。
個人フォルダの中にMusicフォルダがあることを確認します。
ここにMacBook Pro内にある音楽データを持ってくればOKのはず。
ということでMacBook ProのFinderで音楽データを探します。
iTunesで聴ける音楽データは、
- “Macintosh HD”の中の
- “ユーザ”の中の
- “自分の名前フォルダ”の中の
- “ミュージック”の中の
- “メディア”の中の
- “Musicフォルダ”
に全部入っていたので、このフォルダごとドラッグアンドドロップでNASyncのMusicフォルダに移動させます。
無事、データ移行が完了しました。
続いて、UGREEN NASの音楽アプリを立ち上げます。
ミュージックプレイヤーが立ち上がり、ちゃんと音楽データを読み込んでくれていることがわかりました。
全部で5113曲。
CDから取り込んだ曲も、iTunes Storeで購入した曲も、ちゃんと再生できました。
プレイリスト情報は反映されていなかったので、必要であれば作り直すことになります。
ちなみにこれ、スマホ用のUGREEN NASアプリでも再生できるので、サブスク料金不要でiTunes Macthと同等の環境ができあがったことになります。
ミュージックプレイヤーの出来はどう?
取り込んだ楽曲は、
- すべて
- フォルダ
- アルバム
- タイプ(ジャンル)
- アーティスト
に、タブ分けされているし、
- リピート
- 1曲リピート
- シャッフル再生
など、音楽プレイヤーとしての基本機能は備えています。
ジャケット写真は表示される曲とされない曲があるのはなんでだろう…
しかしながら、音楽再生においてストレスを感じることはありませんでした!
音楽購入は引き続きiTunes Storeで
UGREEN NASyncで楽曲を購入することはできないので、聴きたい曲があれば引き続きiTunes Storeで購入することになります。
そしてiTunes Storeで購入した楽曲がNASyncに自動追加されるわけではないので、その都度データ移行する必要があります。
Appleの音楽サブスク『Apple Music』を使ったことがないので、DRM保護(デジタルコンテンツの著作権保護)されたデータをそのまま再生できるかはわかりませんが、多分ダメなんじゃないかなぁ…
音楽、問題なし!
iCloud+とiTunes Matchにべったりの状態だったので、この“二重サブスク状態”から逃れることはできないんだろうなぁと常々思っていたのですが、UGREEN NASyncはこれまでの人生を彩ってくれた全音楽データを完璧にバックアップしてくれました。
まぁ、バックアップすることだけを考えたら別にNASyncじゃなくても可能な訳ですが、iPhone・iPad・パソコンのすべてで再生できる環境を比較的簡単に作れちゃうのがNASyncのメリット。
もっと言うと、UGREEN NASアプリはAndroid版もあるので、スマホのOS縛りからも解放されます。
手持ちのGoogle Pixel8でも再生できました。
iCloud+代がかからないので節約!
iTunes Match代がかからないので節約!
ストレージ容量の少ないスマホを選べるので節約!
Androidスマホも選べるので節約!
コスパの面でも音楽の面でも素晴らしい仕事を見せてくれたUGREEN NASync。
音楽データに続いて写真・動画もバックアップ中なので、写真まわりの使い勝手に関しては次回の記事でまとめようと思います。