『もし手塚治虫さんが生きていて、漫画を描き続けていたら、どんな漫画を描くのだろう?』
という想像を出発点に、“AI”が考えて“人間”が形にした革新的な漫画、
『ぱいどん』
がモーニングに掲載されたでごわす。
※ぱいどんの”どん”と鹿児島弁は無関係です。
ストーリーとキャラクターの原案をAIが担当。
ストーリー:手塚プロダクションの13名が分担して短編作品131エピソードからストーリー構造を抽出▶︎手塚プロ2名が長編60作品からもストーリー構造を抽出▶︎それをもとにAIがプロット(物語の筋)を自動生成▶︎プロット129案から肉付け・読み替えを経て1案に絞る。
キャラクター:『ブラックジャック』や『三つ目がとおる』など主に1970年代の作品を中心に膨大なキャラクター画像を読み込ませる▶︎AIが手塚治虫の特徴を学習▶︎新たな画像を生成
当初、キャラクターに関してはスムーズに描けなかったようですが、数十万人という”人の顔”から目・鼻・口などの顔の構造を学び、その上で手塚作品を学習したところ、手塚治虫らしいキャラクターを生み出せるようになったんだとか。
AIに読み込ませた漫画は主に70年代の作品ということなので、
- きりひと讃歌
- 火の鳥
- ブッダ
- 海のトリトン
- ブラックジャック
- 三つ目がとおる
などはもちろん、代表作である、
- 鉄腕アトム
- ジャングル大帝
- どろろ
- マグマ大使
なども読み込まれているはず。
AIがそんな名作の数々を咀嚼しまくった末に生み出した原案をもとに、手塚プロのクリエイターたちがコマ割りやセリフを加えて完成させました。
あくまでも原案を考えたのはAIであり、手塚治虫さん本人が生み出したものではないわけですが、AIが漫画を描いてしまうというのは手塚治虫さんらしい未来的エピソードだし、手塚プロの人が仕上げたという点で、手塚イズムが入っていないわけではない。
さて、AI原案の手塚治虫新作『ぱいどん』はどんな仕上がりになっているのか、おもしろいのか、おもしろくないのか。。。
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