39年ぶりに山手線の新駅として登場する高輪ゲートウェイ駅。
そんな未来的な名前を冠した新駅に無人AI決済店舗が誕生します。
TOUCH TO GOが運営する無人コンビニは一体どんな店舗で、どんなシステムで、どんな決済方法なのかが気になるところ。
無人AI決済店舗では、欲しい商品を手にとったら、レジで支払うことなく店の外に出ます。
これまでの慣習に当てはめればそれは“万引き”ということになってしまうわけですが、もちろん持ち出した時点でちゃんと決済は完了しているのでご安心を(笑)
とはいえ慣れるまでは罪悪感すら抱いてしまいそうな未来型店舗。
オープン前に“買い物方法”をマスターしておきましょう。
もくじ
無人コンビニ|TOUCH TO GO
TOUCH TO GO詳細
開業時期
- 2020年春
営業時間
- 6:00~24:00(予定)
設置場所
- 高輪ゲートウェイ駅2階改札内
店舗面積
- 約60平方メートル
取扱商品
- 弁当、総菜、菓子、飲料など約600種類
決済方法
- 交通系IC(クレジットカードやその他電子マネーなどにも順次対応予定)
レジも無人です
TOUCH TO GOはこれまで大宮駅や赤羽駅などで実証実験を進めてきたウォークスルー型の完全キャッシュレス店舗で、あのAmazon Goとスタイルは同じです。
カメラなどの情報から利用者と手に取った商品をリアルタイムに認識。利用者が決済エリアに立つとタッチパネルに商品と購入金額が表示されます。
表示内容を確認して決済すれば購入完了です。
TOUCH TO GOでの商品購入方法
はいる・とる・でる
動画では、入店時はゲートを素通りしています。
ローソンの無人実証実験では無人時間帯は入店時にアプリ認証か顔撮影をする必要がありましたが、TOUCH TO GOにおいてはその一手間はなさそうです。
店内に入ったら欲しい商品を取り、決済エリアに行きます。
ちなみに、欲しい商品はカゴではなくバッグやポケットに入れちゃって構いません。
誰がどの商品を手に取ったか、戻したかは、店内のカメラがよくもわるくもちゃんと見てくれています。
キャッシュレス決済で支払ったら、買い物終了です。
決済|交通系ICの準備を忘れずに
クレジットカード等は順次対応
オープン当初の支払い方法は交通系ICのみになるようで、クレジットカードや電子マネーには順次対応していくとのこと。
QRコード決済しか利用していない人は、Suicaなど交通系ICを使えるようにしておきましょう。
Suicaが相互利用可能な交通系IC
- PASMO(首都圏エリア)
- icsca(仙台エリア)
- SAPICA(北海道エリア)
- Kitaca(北海道エリア)
- TOICA(東海エリア)
- manaca(東海エリア)
- ICOCA(西日本エリア)
- PiTaPa(西日本エリア)
- SUGOCA(九州エリア)
- nimoca(九州エリア)
- はやかけん(九州エリア)
Suicaチャージにポイントがつくカード
ちなみに”Amazon Go”ってどんなお店?
決済手順なし
Amazonが手掛ける未来型店舗『Amazon Go』はまた少し段取りが違います。
お客さんはAmazon GOアプリのQRコードを読取装置にかざして入店します。
入店後は商品を自由に取り、買い物カゴではなく自分のバッグに入れています。
一度手に取った商品を棚に戻しても大丈夫。
商品の動き、誰が何を取ったか戻したかをカメラやセンサーで見極めているため、客側が商品の扱いや位置を気にする必要はありません。
買いたいものが決まったら、それらを持って店の外に出れば買い物完了。
決済が自動で完了したのちに、決済完了通知・レシートが送られるというシステムです。
TOUCH TO GOに比べ、決済確認の手順がないAmazon Goはさらに未来的なスタイルと言えるのかもしれませんが、キャッシュレス決済が浸透し切れておらず、そういったものに慎重な人が多い日本においては、店を出る前に決済確認手順を挟んだほうが馴染むのかもしれません。
無人化のメリット・デメリット
無人AI決済店舗のメリット
店側のメリット
- 労働力不足の解消
- 人件費削減
- リアルタイム在庫管理
- 万引きゼロ
- 現金管理コストゼロ
- 従業員の仕事内容の充実 など
客側のメリット
- レジに並ばなくて済む
- 常にフライメニューが補充されている?
無人AI決済店舗のデメリット
店側のデメリット
- なし
客側のデメリット
- 現金派にはつらい
これまでの買い物スタイルからすると信じられないような営業形態・購入手順ですが、日本が置かれている労働力不足の現状を踏まえれば、今後ますます増えていくことが予想される無人AI決済店舗。
同じく無人店舗システムを開発するNTTデータは、“レジなし”コンビニのシステムを2023年3月までに1000店舗に導入したいと目論んでいます。
都会からスタートしますが、営業形態的には人手不足の地方にこそフィットしそうなTOUCH TO GO。
高輪ゲートウェイ駅の店舗は本格営業1号店ということになりますが、1号店の運営で得られたノウハウを、人手不足、地域店舗の維持といった小売業界が抱える様々な課題解決に向けて活用していく予定なんだとか。
メリット・デメリット、賛否もあるでしょうが、2020年はAI店舗の展開から目が離せません。
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