※妻に怒られそうなので内緒ですが、自費レビューです!
Statusのイヤホン、ってご存知ですか?
2014年にニューヨークで設立されたプレミアムなサウンドと機能美を備えたミニマルなデザインを追求するオーディオブランドなのですが、残念ながら日本での知名度は低め。
でも、Statusのワイヤレスイヤホン、めちゃくちゃ良いんですよ。
肝心の音質も抜群だし、ビジュも個性的。
そしてトリプルドライバーなのです。
これまでStatusのBetween Pro、ノイズキャンセリングに対応したBetween 3ANCと渡り歩いてきましたが、それらを凌駕する新モデル、
Status Pro X
がついに登場。
(おそらく)日本最速レベルでゲットできたので、早速おさわりしていきます!
もくじ
Status Pro X
デザイン面のブラッシュアップ
イヤホンで一番大事なのは音質だと思いますが、ビジュアルの良さもまたStatusの魅力。
日本で販売されているほとんどのイヤホンと一線を画すフォルム&デザイン。
ビジュアル面でのアイデンティティとも言えるスクエア&2トーンカラーデザインは踏襲しつつも、境目は斜めにカットされよりスタイリッシュに。
前モデルと比較して本体は21%、ケースは11%もコンパクトになりました。
■Between 3ANC(左)とPro X(右)
そもそも大きいとも思っていませんでしたが、持ち歩くモノなので小さくなるのは大歓迎。
小さくなっても再生時間はノイキャンオンで8時間、ケース併用で24時間とバッテリー持ちは充分です。
音質面の進化
Statusのイヤホンはどれもトリプルドライバーモデルなので、シングルドライバーのApple・ボーズ・ソニーなどのワイヤレスイヤホンよりも“スペック的には上”と見ることができます。
高音域・中音域・低音域をひとつのドライバーで鳴らすよりは、各音域用ドライバーがあったほうが良い音出るよね、という理屈。
で、これまででも充分すぎるトリプルドライバー体制だったのですが、Pro Xではダイナミックドライバーが10mmから12mmにアップグレードされ、低音がよりパワフルに。
■画像引用元:Status/Pro X
高音域と低音域を担当する2つのバランスドアーマチュアドライバーは、補聴器分野などで実績・定評のあるKnowles製に置き換えられ、さらに明瞭なサウンドが楽しめるようになりました。
音質をどう感じるかって個人差があるし、オーディオフォーマットによるところもあるだろうし、自己満足の世界でしかないので、あくまで僕の個人的な感想になってしまうのですが…
例えるならば、
炊き立てのお米かってくらいひとつひとつの音が粒立ってるし、白川水源の泉かってくらい透き通ってるし、鈴木亮平さんの演技かってくらい力強さと安定感があるし、関根勤選手権の飯尾さんかってくらいのトゲトゲしさがまったくないんです!
感じていただけますでしょうか…
実際のところ、Statusの前モデルに対しても同じ感想が言えなくもないんですが、Between 3ANCユーザーの僕的には明確に感じられるくらい、音質がアップグレードされています。
あなたの好きな曲を1度でいいからStatusのイヤホンで聴いてみていただきたいんですが、家電量販店などで見かけることはほぼないし、ガジェット系雑誌で取り上げられることもほとんどないのが本当に残念でなりません。
そのほかの注目ポイント
■画像引用元:Status Audio公式サイト
前モデルのBetween 3ANCのアクティブノイズキャンセリング数値は-38dbでしたが、Pro Xは-52dbに進化。
そもそも遮音性が高いカナル型(耳栓型)なので、ノイキャンをオンにして使うことはほとんどないですが、ノイキャンオンで使う人にとっては無視できないスペックだと思います。
※Apple、BOSE、ソニーなどはノイズキャンセリング数値を公開していないためスペック的な比較はできず
防水性能はIPX5から、IP55に進化。ざっくり言えば、防水だけだったのが、防水・防塵になりました。
※Apple/AirPods Pro3はIP57、BOSE/Quiet Confort UltraはIP55、ソニー/WF-1000X M5はIPX4相当
前モデルでは対応していなかった“耳検出”にも対応。イヤホンを外したら音楽が自動で止まります。これはAppleやBOSEに追いついたかたちです。
アプリでバッテリー残量を数値で確認できたり、ノイキャンオン・オフ、イコライザーなどを操作・カスタムすることもできます。

デフォルトで、
- STATUS SIGNATURE
- STATUS AUDIOPHILE
- knowles PREFERRED
- PODCAST AND UGC
- VOCAL ENHANCE
の5つのモードが用意されており、さらにオリジナルでカスタムすることもできます。
ワイヤレスイヤホンは片方失くしがちですが、音を出して探すこともできます。
電話の呼び出し音のようなサウンドをそれなりの音量で知らせてくれるので、ソファーの隙間におっこちてても安心です。
地球上のどこにあるかもわかります。
ケースはワイヤレス充電に対応しています。
もうマジで非の打ち所がないんですよ。
ただね、ひとつだけ、大問題がありまして…
日本で買えない!涙

発送非対応&円安がきつい
まず、Statusのイヤホンをアメリカの公式サイトから買うことはできません。
カートに入れることはできるのですが、送り先が日本だと“配送できない”と表示されてしまうんです。
これはおそらく日本ではモダニティ株式会社が販売代理店になっているからだと思われます。
Pro Xの販売は始まりましたが、モダニティサイトには10月20日時点では取り扱いなし。
発売情報を得た7月の時点で取り扱わない可能性があるかもしれないと思い、大変心苦しくはあったのですが、アメリカ在住の友人に懇願。
快く引き受けてくれた友人が、代わりに注文し、発送してくれたので、いち早く実物を手に入れることができたというわけです。
ちなみにStatus Pro Xの価格は299ドルです。
AirPods Pro3の249ドルより50ドル高いですが、BOSE QuietConfort Ultra Earbuds(2nd Gen)とは同価格です。
ただし、先行受注期間のPro Xの価格は249ドルでした。
Apple・BOSEを意識した価格設定であることが窺えます。
決して安くはありませんが、トリプルドライバーのPro XがシングルドライバーのBOSEと同価格というのは、よくがんばっていると思います。
とはいえ、できるだけ安く手に入れたいところなので“日本円さん”にはがんばってもらいたいところですが…厳しそうですよね。
というわけで、日本では買えないし、ドル円レートはお財布に厳しいしで、入手ハードルが高いというのがこのイヤホンの唯一の欠点だと言えます。
STATUS Pro X、開封!
本体サイズもですが、パッケージも前モデルよりコンパクトになっていました。スリーブにはハイレゾ・LDAC対応のロゴが。
製品名『Pro X』だけで検索しても競合ワードが多くて本家サイトがトップ表示されません。検索時は『STATUS Pro X』で。
箱を開けるとまずマニュアル封入ボックスがお出迎え。
その下にカバーされた本体があって…
その下に充電ケーブルと別サイズのイヤーチップが。
これまでは耳によりフィットさせることができるフィットウィングスなるパーツもあったのですが、今製品からイヤーチップのみになりました。Pro XのLARGEチップはBetween 3ANCのLARGEより小さかったので、転用しましたが問題なく装着できました。
こちらがSTATUS Pro Xです。非常に美しいイヤホンだなと。前モデルを着実に、確実に上回ったデバイスをリリースする企業努力に毎度感銘を受けています。
左が前モデルのBetween 3ANC。すこーしだけ小さくなってます。
Pro X(右)はダークメタリックな色合いで素敵。
ダイナミックドライバーはサイズアップしているのに本体サイズがこんなに小さくなっているのはえらい。
Between 3ANC(左)とPro X(右)。どちらも美デバイスです。
Between 3ANC(左)とPro X(右)。どちらも美デバイスです。
Pro Xが右。Between 3ANCからさらに磨き上げられているのがわかります。充電接地部がある本体底面までメタルカラーパーツになりました。
Pro Xが下。ハウジング(ドライバー内蔵部)もかなり小さくなりました。
接続ボタンは内側に移動。長押しではなく3回タップで接続モードになります。

祈・日本発売!
“日本で買えないものを推してくんなよ!”と怒られそうですが、モノは最っ高にいいのでお知らせしたいじゃないですか。
Pro Xはひとまず”待ち”ですが、この記事をきっかけにStatusのイヤホンを知ったという方には、ぜひ日本販売モデルを試してみていただきたい!
トリプルドライバーの威力は充分感じられるはずです!
要ノイキャンの人であればBetween 3ANCが、
ノイキャン不要の人であればBetween Proがおすすめ。
イヤホンってちょっと前まで同梱されているのが当たり前だったので、わざわざお金出してイヤホンを買わないって人も少なくなかったと思います。
でも、イヤホンによって音ってす〜んごく変わります。
僕はStatusのイヤホンが音質・ビジュアル・コスパ的にベストだと思っているのでイチオシで紹介しましたが、きっとあなたの耳に合うイヤホン、好きな曲を一番気持ちよく聴かせてくれるイヤホンがあるはずです。
高価格帯イヤホンに未挑戦の方はぜひいろんなイヤホンにチャレンジしてみてほしいし、音質のみならずビジュいいじゃんな無名イヤホンがあることも覚えておいていただけましたら幸いです♬

