乾燥する時期がやって参りました。7年近く使っていた某社の加湿空気清浄機は、今さらながら効きがあまり実感できなかったのと、不具合も多く、フィルター掃除などが面倒だったのもあり、今年の春先にお別れ。というわけで早急に加湿器を確保する必要がありました。
家電量販店には多種多様な加湿器が並んでいます。価格も様々、加湿方式も様々です。加湿方式ごとにメリットとデメリットがあります。だから、加湿器を適当に選んではいけません。
で、家電タレント的にネタにならない加湿器を買っても仕方ありません。使命を果たすべく、私、ダイソンのハイジェニックミストに手を出してしまいました。

なかなかにゴツいプライスだったりするわけですが、一目瞭然のダイソンデザインと、他メーカー機種とは異なる加湿方法が気になったので購入してみました。
ダイソン・ハイジェニックミスト、ガチリポートです。
加湿器の加湿方式をチェック
スチーム式加湿器

スチーム式加湿器は高温のスチームをつくるために多くのエネルギーを必要とします。また、パワフルな送風を伴わない限り、部屋を均一に加湿することはできません。
気化式加湿器

気化式加湿器は濡れたスポンジフィルターから水を蒸発させて放出します。しかし、そのスポンジフィルターはバクテリアの温床となることがあります。
ハイブリッド式加湿器

ハイブリッド式加湿器はスチーム式と気化式を状況に応じて使い分けます。気化式での運転時はスポンジフィルターがバクテリアの温床となることがあります。
一般的な超音波式加湿器

一般的な超音波式加湿器は最も危険な加湿器だと言われています。内部の水が適切に処理されないためバクテリアが繁殖しやすくなり、そのまま室内に放出されることがあります。
要するに、意識せずに選んだ加湿器を使っていたり、メンテナンスや手入れが行き届いていない場合には、不衛生なスチームやミストが放出される可能性があるよということです。自分だけならそれでも構いませんが、免疫力が低い幼い子どもがいるので衛生面はものすごく気になるわけです。というわけで…
ハイジェニックミスト・MF01IB

年中使える加湿サーキュレーター
うちにもついにダイソンのこのデザインの家電がやってきました。もう少しリングが縦長な『Hot+Cool Link』は涼温風が出せる空気清浄機。このハイジェニックミストはあくまでも加湿のみ。とはいえ、バクテリアの温床となりうるスポンジフィルターなどがなく、タンク内の水ももれなくUV-Cライトを当てることで99.9%のバクテリアを除菌する機能が搭載されています。青いリングのところからミストが均一に、且つ広範囲に放出されます。
ミスト放出前にUV-Cライトでタンク内の水を除菌

乾燥する時期は加湿器として、加湿が不要な季節は扇風機としても使うことができます。風量は10段階調節。首振り機能はありませんが、風量があるのでダイナミックに室内の空気を動かしてくれます。ミストを出さない時は超優秀なサーキュレーターとしての存在価値もあります。
ハイジェニックミストの価格
家電を買う時の価格調査はマストですが、選択肢を増やし過ぎても迷うだけなので、僕はアマゾン、楽天市場、メーカーサイト、家電量販店1社をチェックするようにしています。2018年11月時点での価格は以下のようになりました。
- Amazon→46600円
- 楽天市場→52704円
- ダイソン公式オンラインストア→52704円
- ヨドバシ→52700円
で、今回僕はヨドバシで買いました。なぜならば15000円分のポイントが貯まっていたからです。というわけで、
- 52700円ー15000円=37700円
- 10%ポイント還元で3770ポイント発生
- 実質33930円
- 年中使えるので12か月で割ると2827円/月
- 仮に故障なく5年使えるとすると565円/月(60か月)
と考えると、まぁ悪くない金額に見えてきます。費用対効果は人それぞれ。どこで買うかは慎重に考えましょう。
Amazon&楽天市場
Amazon

今回比較した中で一番安く購入できるのはAmazonです。家電量販店のポイントに縛られていない人であれば、安いですし、家まで届けてもらえるのでAmazonが一番魅力的な選択肢かもしれません。
楽天市場

楽天市場は家電量販店とほぼ変わらない価格です。ポイント10倍なので5270ポイント発生。実質47434円です。楽天ポイントを貯めている人にとっては有力な選択肢となります。そして楽天市場にはダイソンの公式ストアがあります。実はハイジェニックミストには直販限定色ブラック/ニッケルが存在します。限定色が気になる人にとっては楽天市場のダイソン公式ストア一択の状況です。
ダイソン公式オンラインストア
3色全てラインナップ
ダイソンのオンラインストアでも期間限定ですが楽天Pay購入で10倍ポイントキャンペーン中です。でもまぁ、楽天市場のダイソン公式ストアでも10倍ポイントが発生することを考えると、あえてこちらの公式で楽天Payで支払うメリットはないのかなぁと。もちろん限定色のブラック/ニッケルもラインナップ。
ヨドバシカメラ
実物を見てから買える
家電量販店の魅力は実際に店舗で商品を見られるところ。今回僕はアイアン/サテンブルーを購入しました。ネット画像だけを見るとホワイト/シルバーも好みのカラーではあります。でも実際に見てみるとテカテカした白だったんです。プラスチッキーな感じ。マットな白だったらそっちでもよかったんですけどね。ネットだけで見てたら白を選んでちょっと後悔していたかも。その点で、家電量販店はありがたい存在です。
実機チェック
サイズ

- 高さ579mm
- 幅240mm
- 奥域222mm
- 重量3.53kg
加湿器として見ると大きめかもしれませんが、扇風機として見るとコンパクトな部類。3.53kgなので簡単に持ち運びできます。

リモコンについて
マグネットでちょんまげポジション

リモコン付属。使わない時はヘッド部分に置いておくことができます。マグネット式でしっかりくっついてくれます。
操作方法

- 電源オンオフ→左上
- 風量調節→左中(10段階)
- タイマー→左下
- 扇風機モード→右上
- ミスト量調節→右中
- オートモード→右下
リモコンの電池交換について
連続運転時間
10時間〜18時間

ヘッド部を取り外し、タンク底にある注水口から注ぐだけです。メニュー・使用状況によりますが10時間から18時間の連続運転が可能。タンクをいっぱいにしている限り睡眠中にミストが止まることはありません。タンク容量は2.84リットルです。
99.9%除菌
毎回の3分除菌

電源を入れるたびにタンク内の水を3分間除菌。綺麗な水にしてからミストを放出します。除菌中は電源上LEDの「”」マークがくるくると回転します。
ハイジェニックミストの手入れ方法
取り外し簡単

ミストが通る部分のパーツは簡単に取り外すことができます。清潔なふきんなどでマメに拭いてあげるくらいで充分だと思われます。
月1回のお手入れ方法
手順
- 電源コードを外す
- ヘッドを外す
- タンクを外し、タンク内の水を排水
- タンク注水部のパーツを外す
- 本体に溜まった水を排水
- 本体給水部のパーツを外す
- 洗浄液を作る(水道水1リットル+クエン酸30g)
- 本体給水部に洗浄液を入れる
- 取り外したパーツを洗浄液に浸す
- 15分間放置
- 本体の洗浄液を排水
- 取り外したパーツを水道水で洗う
- パーツの水滴をしっかり拭き取る
- ヘッドのミストの通り道を洗浄液で拭く
- 洗浄液をタンクに入れて30秒
- タンクを15分放置
- タンク内の洗浄液を排水
- 水道水でタンク内をよく洗う
- パーツを戻す
- 完了
ダイソン公式のお手入れ動画でやっていることを書き出してみました。文字にするとやること多くてめげそうですが、後々フィルターを買い直す必要もないですし、ランニングコストはクエン酸のみであることを考えたら経済的です。がんばってケアしていきましょう。
実際に使ってみた感想
風量最小で運用中
毎晩寝る前にスイッチを入れてハイジェニックミストを使っています。この加湿器はミストを正面に飛ばします。風に乗せて前に飛ばすことで空間全体を潤わせるわけです。で、例えば枕元にこれを置いて使う場合、風量を強くすると風が当たるのでめっちゃ寒いです(笑)だから風量は最小にしています。
ミスト量は最大で運用中
ミスト量も設定できます。オートモードで使ってみたんですが、翌朝あまりタンクの水が減っていませんでした。部屋が乾燥していなかったのかと思ったのですが、乾燥に敏感な妻曰く『空気が乾いてる』とのことだったので、普段からミスト量は最大にして使っています。ミスト量を最大にすると2晩でタンクは空になります。
めっちゃ静か
風量最小・ミスト量最大で稼働。大掛かりな装置に見えますが稼働中の音はいたって静かです。睡眠を妨げる心配はありません。
子供がいても安全
スチーム式の加湿器を選ぶとミスト放出口が高温になるため、子どもが触らないように気をつけなければなりません。子どもが面白がってミストを触りがちですが、それが雑菌だらけだったとしたらゾッとします。
ハイジェニックミストは熱くもならないし、清潔なミストが出ているので安心です。
さらにダイソン空調家電のアイデンティティーとも言えるAirMultiplier/エアマルチプライヤー(輪っかの部分)は羽根が回転しているわけではないので、子どもが指を突っ込んで羽根に巻き込まれるといった心配もありません。
『清潔で安全な加湿』
このキーワードだけで僕は満足です。
乾燥は風邪の大敵。風邪予防のためにも、さらに乾燥から肌を守るためにも、湿度は上げていきましょう。
ダイソンのハイジェニックミストは『高いけどそれだけの価値があった』という結論に至りました。
ご参考まで。。。
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