アナザースカイ見逃し配信｜神回ゲスト・名言・ロケ地まとめ

はる

アナザースカイの僕的神回をまとめていきます。

著名人たちが自身に影響を与えた国や土地を旅する『アナザースカイ』

毎週録画して見てるんですが、時々、永久保存版即指定の熱量ハンパない神回に巡り合うことがあるんです。

ゲストのキャラクターや生き様がよく描かれていて、ハッとさせられるような名言が聞けたり、生きる勇気をもらえることもあります。

そんな神回備忘録です。

はる

今田耕司さんがゲストに投げかける言葉もとても参考になるので、しゃべりの教材としても重宝しています。

三上博史さん
イタリア・ローマ

2015年7月3日OA

俳優・三上博史さんのアナザースカイはイタリア・ローマ。

ドラマ以外はほとんど出ない三上さんがアナザースカイへの出演を決めたのは、キャリア30年の苦悩を解決するため。

解決の糸口を求めてイタリア映画の本場を訪ね、さらに30年間憧れ続けた俳優テレンス・スタンプさんと対面します。

スタンプさんは自分に憧れ日本からやって来た”俳優仲間”に、惜しげもなく役者としての在り方を語ります。

涙が止まらない三上さん。

スタンプさんの言葉が、求道者として迷いながらも歩み続けて来た果てなき道のりを照らし、三上さんの苦悩を解放します。

道を極めんとする者同士の会話は、全く違う仕事をする僕にとっても魅力的なものでした。

テレンス・スタンプさんとの対話

三上さん：博史と申します。お会いできて嬉しいです。本当にずっとお会いしたいと思っていたので。やっとです。この瞬間に巡り逢えて、感無量です。

一時期ちょっとお休みをされてましたよね。その時はどうだったんでしょうか。

スタンプさん：1969年になると仕事が来なくなりました。’69年から’77年まで仕事がない状態でした。どん底に落ちたんです。

その間、世界中を旅したよ。京都に住みましたし、インドで暮らしたこともあります。

重要なのはその旅で考え方を主役から性格俳優に変えたことだと思います。それまでは主役をしたいと思っていました。でも戻って来た時はどんな役が来てもできるという自信がありました。

初めて映画を観たのは3歳の時でした。感動は3歳の時も大人になった時も変わりません。そして役者になって初めて映画に出演した時にわかったのです。もし私の全身全霊を尽くすことができれば、私も同じように誰かの心に触れることができるのです。どんな役でも構わない。最高を引き出せた時、それは「私」ではなく「何か」になるからです。「アクション」と「カット」の間だけ魔法がかかる。「最高」を引き出してくれる役かどうかが重要なんだ。

もし私の言っている事がわかりにくいのであれば、仰ってください。これは私にとっても非常に大事なことなので。この事について話すのは初めてです。彼がしっかり理解していることを確認してください。言葉の壁があり、そしてデリケートな話をしているので。彼は私と同じクリエイティブなアーティストなんだ。言葉で表現するのが難しいんだ。

最初の映画に出演した時、スクリーンの自分が本来より良く映っていたんだ。「俺は映画俳優だ」と思えた。「俺は映画俳優だ！！」カメラが私を愛してくれた。私のキャリアで学んだのは、多くをこなす人になるのではなく、常に現場に居たいのです。

日常が映画なんだよ。俳優はただ現在に過ぎない。

The art is the heart.

映画はお金のためにはやらない。全く無い時は別だけどね。