とワクワクしながらAIRPIXに出資(※寄付・支援・応援と同意)したのが2019年7月のこと。
お届け予定日は当初、
- 2019年9月
となっていたため、出資して2か月後には入手できると思っていたのですが、全く発送される気配がないまま月日が流れ、まだかまだかとイライラしながら『これは詐欺なのでは?』と心荒んだ時期もありましたが、そのうちに“これもいい勉強だったのだ”と悟りの境地に辿り着き、もう届かないものだと諦めていたんです。
ところが、
- 2020年12月21日
突如シンガポールからAIRPIXが到着しました。(※追跡番号などの事前通知なしで到着)
本当ならこれだけ待たされたことに対しての怒りがあってもいいはずなのに、もう一生手にできないものと思っていたからか、ちゃんと届いただけなのになぜか嬉しくなっちゃってる自分がいます。
AIRPIXが予定通り2019年内に発送されていれば“価値あるガジェット”として人々の胸に刻まれていたかもしれませんが、ずるずると納期が遅れる間にDJIからはMAVIC MINIが登場したりして、AIRPIXの先進性は薄れていくばかりでした。
しかし、AIRPIXが寄付額に値する利用価値がある小型ドローンなのかどうかということは、出資者として確かめておかねばなりません。
もくじ
Indiegogoで出資
AIRPIXへの出資はIndiegogoで行いました。
コントリビューションIDは出資順だと思われます。
だから僕の場合は8852番目の出資者ということになります。
Indiegogoは外国語サイトですがChromeの翻訳機能を使ってなんとか出資することができました。
ちなみにAIRPIXは国内クラウドファンディングサイトでも応援を受け付けていましたが、海外のクラウドファンディングサイトと比較すると出資額が高く、納期が遅いという傾向にあります。
安く早く手に入れたいのであればIndiegogoなど海外のクラウドファンディングサイトを利用されることをおすすめします。
ただし、もし商品に不具合があった場合のサポートとのやりとりを外国語でやらねばならいというリスクがあること、加えて“買い物ではない”ため必ずしも手に入れられるものばかりではないということも理解しておく必要があります。
ちなみに僕のIndiegogo出資歴は、
- PamuSlide▶︎◎(予定通り到着)
- トライパワー100W3in1PD充電ケーブル▶︎×(予定から1年経過)
- inCharge6▶︎◎(予定通り到着)
- inCargeX▶︎2021年発送予定
- BetweenPro▶︎2020年12月発送予定
- AIRPIX▶︎△(予定から1年3か月遅れで到着)
という状況で、当たりもあればハズレもあるという感じ。
購入ではなく(寄付に近い)出資だし、“それがクラファンだよね”という達観も求められるのかもしれません。
僕がそう思えるのは、モノがちゃんと届いた経験があったからこそなんですけどね。
PamuSlide
incharge6
AIRPIX開封
黒地にシルバー型押しのスリーブケース
Amazonガジェットライクな外箱
内側には感謝のメッセージが
“Thank you for backing AIR PIX.”
“AIRPIXへの支援をありがとう。”
AIRPIX本体とご対面!
表側はマットブラックなルックス
裏面と側面はホワイト
僕はホワイトモデルを選んでいたんですが、全面白ではなく裏側と側面のみ白。黒とのツートンカラーがいい感じです。
カメラは1200万画素
iPhone現行モデルのアウトカメラと
画素数は同じです。
充電端子はUSB Type-C
付属品
袋と替えプロペラと充電ケーブルを同梱。
microSDは本体に挿し込み済み
プロペラはハメてあるだけ?
プロペラはシャフトに挿してあるだけのようにも見えます。初めから替えプロペラが付属しているということは、外れやすい、もしくは緩みやすいということを想定しているのかもしれません。
AIRPIXのスペック
- 本体サイズ▶︎102x85x13mm
- 重さ▶︎52g
- 撮影サイズ▶︎フルHD1920x1080p/30fps
- カメラ画素数▶︎12MP
- 画角▶︎FOV70°カメラ
- 自律飛行
- ジェスチャーコントロール
- 顔認識
- iOS・Android対応
- インスタントおよび直接ソーシャルメディア共有
- 30m飛行範囲
- 8GBSDカード
- 2.4GHzWi-Fi伝送
- 飛行時間▶︎約6分
AIRPIXの使い方・飛ばし方
日本語訳
操縦方法(グーグル翻訳)
- AirSelfieアプリをダウンロード(※AirSelfie2ではなく)
- USB-C端子横のボタンを押して電源オン
- AirSelfieをタップしてAIRPIXを選択
- AIRPIXとスマホを接続
- AIRPIXを平らな場所に置いてCALIBRATEをタップ
- 下部をスクロールして飛行方法を選択▶︎必要なモードを金色の矢印に合わせる
- デフォルトでは手動モードを選択▶︎ジョイスティックをスワイプしてスマホで操縦可能、完全な説明はマニュアルを参照
- 手動モードでAIRPIXを起動するにはAIRPIXのロゴを上にしてカメラを顔に向けて地面と平行にして手のひらに起く
- ビューファインダー右下の起動ボタンを押すとAIRPIXが飛行開始
- 自律飛行は自動飛行モードを選択▶︎AIRPIXのロゴを上にしてカメラを顔に向けて手のひらに起く▶︎一時停止記号が矢印に変わったらボタンを押す▶︎プロペラ始動▶︎図のように軽くトス▶︎プロペラが噛み合い発射▶︎数フィート飛行▶︎写真またはビデオを撮り手に着陸
- スマホに接続しなくても飛行・撮影が可能▶︎電源オンのあと電源ボタンを3回クリック▶︎自動飛行モードと同様自分を見つけて撮影
- ハンドジェスチャーでの操縦は電源オン後に電源ボタンをダブルクリック
- AIRPIXをそっと前に投げる▶︎数フィート離れてホバリング▶︎簡単な動きとジェスチャーで写真やビデオの撮影が可能に
iPhoneは接続できない?
iOS13・iOS14では接続できず
AirSelfieアプリをダウンロードしAIRPIXを接続しようとしたのですが、一向に接続できず。
どうやらAIRPIXのWi-Fiがオープンネットワークなので、セキュリティ意識の高いiOSでは接続を許可してくれないようなのです。
手持ちの、
- iPhone12mini▶︎iOS14
- iPad mini▶︎iOS13
ともに接続できませんでした。
飛ばしたくてウズウズしてるところでの接続不良にイライラ。
iPhoneしかお持ちでない方は、もしかしたらせっかく手元に届いても飛ばせない可能性がありそうです。
Androidスマホは接続可能
手元にあったRakuten Miniで接続を試みたところ、無事に接続できました。
Androidスマートフォンであれば問題なくAIRPIXを飛ばすことができます。
AirSelfieアプリとAIRPIXを接続するとファームウェアアップデートを促されます。
ファームウェアアップデート後、もしかしたらWi-Fi接続が改善されているかもしれないと思い再度iPhoneとの接続を試みましたが、ダメでした。
配送が遅れた上にこの仕様は残念で仕方ありません。
AIRPIX、飛ぶぞ!
ちゃんと飛んだ!
はじめは家の中で飛ばそうとしてみたんです。
でも猛烈な勢いでプロペラが回転するため、寝ている赤ちゃんが起きちゃうくらいのまぁまぁな騒音(笑)
プロペラが外れやすいという評判も目にしていたので、即電源をオフにして外で飛ばしてみました。
ドキドキしながら浮上ボタンをタップすると、プロペラが回りだし、ゆっくりと手のひらを離れ。。。
まだアプリ操作がわかっておらずうまく操縦できていませんが、ちゃんと飛ぶし、アプリ上のジョイスティック的なコントローラーを左右にグリグリすることで向きを変えることもできました。
そっか、無音動画だよね。
初ドローンで自分的に盲点だったのが“無音動画”だったこと。そりゃプロペラがガンガン回ってるところにマイクがあっても騒音拾うだけですもんね(笑)
飛行映像は素敵なBGMに乗せて楽しみましょう。
プロペラは外れてしまうケースも
飛行中にAIRPIX本体が落下し、プロペラが外れてしまうこともありました。
焦りましたが、そのまま元の位置に差し込んだところ、問題なく再度飛ばすことができました!
付属の替えのプロペラが4つがあるので、紛失しても修復可能。
もし外れてしまった場合は、シャフト上部にちょこっとだけアロンアルファを垂らして、ネジ頭的なフックを作りつつ固定してみようかと考えています。
バッテリー持ち
飛行時間は5〜6分です。
バッテリーがなくなってくると、電源ボタンを長押ししてもWi-Fi接続モードである青LED点滅状態にはならずアプリ接続できなくなります。
充電時間は記載されていませんが、バッテリーサイズが小さいからか10分〜15分くらい充電しておけばまた飛ばせるようになります。
充電時はLEDが赤に点灯します。
画質について
1200万画素カメラということでiPhoneをはじめ多くのスマホと同等の画素数ですが、そこまでの解像感はなく、暗所には弱いという印象です。
数世代前のカメラセンサーという感じ。
動画も写真も撮れますが、画質はどちらも同じでした。
顔認証は?
顔認証機能をオンにして飛ばしてみましたが、顔を認識してくれているという実感は得られませんでした。自分が移動しても追いかけてきてくれません(笑)
自律飛行モードは?
飛んで、撮影して、戻ってくるという動作をワンタップで実行してくれるはずの自律飛行モードですが、成功フライト0回。飛び上がるけど、撮影せず、戻ってきませんでした(笑)
スマホなしモードは?
電源オンのあと、ボタンを3回クリックするとスマホなしでも飛ばすことができます。これに関しても、飛び上がるところまでは実行できます。が、その後は飛びっぱなしで手のひらに自動で戻ってくることはありませんでした(笑)
AIRPIXを飛ばすと盛り上がる!
家の近くで飛ばした時は6歳の娘にも付き合ってもらったのですが、飛ぶってだけで興味津々。カメラマンをお願いしたらずっとAIRPIXを追いかけて撮影してくれました。
後日、日曜もSiestaのOA前にメイク室とスタジオでも遊ばせてもらったのですが、撮影機材に貪欲なカメラマンさんたちも『何それー!おもしろー!!』と言いながら一緒に楽しんでくれました。
ちっちゃくて
飛んでて
撮影できてて
スマホでモニタリングできてる
すげー!
ってなります(笑)
それをみんなでワイワイガヤガヤ楽しむことができた。
そんな自然と人の輪ができるところにAIRPIXの価値はあるのかなと感じました。
iPhoneで飛ばせない!
僕はAndroidスマホが手元にあったから飛ばせましたが、わざわざOS違いのスマホを持っている人は多くないはず。そして日本はiPhoneユーザー比率が多い国。iOSアプリを提供していながらiPhoneでAIRPIXが飛ばせないというのは問題だし、また多くの人を激怒させてしまうのではないかと。ファームウェアアップデートで改善できるのならばして欲しい。ただし、ファームウェアアップデートはアプリ接続後にしかできないのだけど。
Indiegogoのコメント欄は大荒れ
IndiegogoのAIRPIXコメント欄には世界中から不満の声が寄せられています。AirSelfieが情報を更新しない、更新頻度が少ないからというのもあると思いますが、約束されたはずの配送予定時期から1年以上経過、2度のクリスマスシーズンをスルー、その間に住所が変わっちゃった人もいたりと、とにかく「届かない!詐欺だ!」という負のコメントで溢れかえっています。実際僕も同じ気持ちでした。Indiegogoでこの状態なので、CAMPFIREで出資された方におかれましてはまだまだ時間がかかると思っておいたほうがよさそうです。でも、届きました。AirSelfie社が責任を持ってやり遂げてくれることを願うばかりです。