スマホで撮る動画のクオリティを上げてくれるスマホジンバルの注目機種、
DJI Osmo Mobile 7P
insta360 Flow 2 Pro
が出揃ったので、どちらが“買い”なのか比較してみました。
結論から申し上げますと、マジで甲乙付け難いです。
スマホジンバルの歴史が長いのはDJI。なにしろ7世代目なので、7世代分の歴史とドローンで培ったノウハウが集約されています。
スマホジンバルにおいては後発となるinsta360ですが、OsmoMobile未搭載の機能を先行搭載してDJIを猛追中。
両社の最新スマホジンバルも滅茶苦茶良い切磋琢磨をしています。
価格的には多機能モジュール込みで安いOsmo Mobile7Pに軍配が。
しかしながらinsta360 Flow 2 Proはちょい高だけどジンバル部分が360度無限にくるくる回るので撮影の幅は広がります。
加えてApple DockKitに対応しているので、iPhoneユーザーは標準カメラや他のアプリでもトラッキング機能が使えます。
ただし、Androidスマホユーザーが同等の使い勝手を実現するには別売りのAIトラッカー(7100円)が必要になります。
その点Osmo Mobile7Pは多機能モジュール付属なのでOSを問わないというメリットが。
AndroidスマホユーザーはOsmo Mobile7Pを選んでおいたほうがオプション購入なしで使えます。
あとは色。
Osmo Mobile 7Pはブラックのみ。
insta360 Flow 2 Proはグレーとホワイトの2色。
カラバリが被ってないので、色にこだわりがある場合は機能関係なしにどちらかを選ぶことになります。
細かいところは表にまとめているので、ぜひ比較検討にお役立てください。
もくじ
2強ジンバル
価格・スペック比較
Osmo Mobile7P | insta360Flow2Pro | |
価格 | 18,480円 ※多機能モジュール込み |
21,900円 ※AIトラッカー7100円は別売 |
サイズ | 288×107×96mm(展開時) 190×95×46mm(収納時) |
282.1×121.1×54mm(展開時) 178.4×97.9×54mm(収納時) |
重量 | 約368g | 約357g |
延長ロッド | 最長215mm | 最長215mm |
対応スマホ重量 | 170〜300g | 130〜300g |
対応スマホ厚さ | 6.9〜10mm | 6.9〜10mm |
対応スマホ幅 | 67〜84mm | 64〜84mm |
底面ポート | 1/4インチねじ穴 | 1/4インチ・3/8インチ |
バッテリー容量 | 3350mAh | 1100mAh |
駆動時間 | ・10時間 ・4〜5時間※ ※多機能モジュールON時 |
10時間 |
充電時間 | 約2.5時間 | 2時間 |
充電ポート | USB-C | USB-C |
スマホ充電 | 対応 | 対応 |
操作可能範囲 |
パン:-99°~210°
ロール:-67°~245° チルト:-20°~40° |
– |
機械的可動範囲 |
パン:-109°~222°
ロール:-77°~255° チルト:-224°~100° |
パン:360度連続回転 ロール:-390°〜135° チルト:-99°〜231° |
最大操作速度 |
120°/秒
|
120°/秒 |
無線モード | Bluetooth5.3 | Bluetooth5.0 |
動作環境 |
0℃~40℃
|
-10℃ 〜 40℃ |
内蔵三脚 |
長さ:67 mm
|
伸張時の長さ: 94mm 直径: 204mm |
特長 |
多機能モジュール込み
DJI Mic Mini受信機能付 照明機能付 |
Apple DockKit対応 360度パントラッキング テレプロンプター 自撮りミラー |
DJI Osmo Mobile 7Pのメリット・デメリットは?

DJI Osmo Mobile 7Pは多機能モジュール込みでFlow 2 Proの価格を下回っているところと、多機能モジュールの文字通りの“多機能ぶり”が魅力です。
多機能モジュールがあればDJI Mimoアプリを開かずにトラッキングできるし、DJI Mic Miniによる音声収録機能、照明機能も兼ね備えています。
AndroidスマホユーザーもiPhoneと“格差なく”使えます。
ちょっとだけ気になるのは、多機能モジュールはクイックリリースマウントでは使えないのではないか、という点です。
旅先でスマホとOsmo Mobile 7Pを頻繁に着脱する場合は、スマートフォンクランプと多機能モジュールの着脱が面倒に感じてしまうこともありそうです。
まぁ、重箱の隅を突くような話ですが…
insta360 Flow 2 Proのメリット・デメリットは?

insta360 Flow 2 ProはApple DockKitに対応しているので、iPhoneユーザーはinsta360アプリを開かずに、様々なアプリでトラッキング機能が使えます。
360度無限に首が回るので、死角がないのもストロングポイントです。
insta360アプリを使えばプロンプター(カンペ機能)も使えるので、配信したい人には重宝しそう。
ただし、iPhoneとの親和性は抜群ですが、AndroidスマホユーザーがiPhoneと同等の使い勝手を実現させるためには、別売りのAIトラッカーが必要となります。
そうなるとOsmo Mobile 7Pとの価格差はさらに広がることに…
ちなみにAIトラッカーはジンバル側に装着するため、よりコンパクトな磁気スマートフォンマウントでも使えそう。
カラバリは白とグレーの2色。
個人的にはカラバリに黒もラインナップしてほしかったです。
ジンバルは必要なのか。
現体制:iPhone15ProMaxとinsta360 X4
実は今、僕はスマホジンバルを持っていません。
が、スマホジンバルはめちゃくちゃ使っていました。
DJI製品だと、
- 初代Osmo Mobile
- Osmo Mobile第2世代
- Osmo Pocket
- Osmo Mobile第6世代
にお世話になりました。
Osmo Mobile6に不満はなかったのですが、insta360 ONE RSライカ1インチ360度版を導入したことにより、売却。

スマホカメラ単体でもだいぶ手ブレしなくなっているし、360度カメラも手ブレ知らずなので“スマホジンバルは不要”という判断だったのですが、いつまで経ってもスマホジンバルの素晴らしさを忘れられずにいる…というのが正直なところです。
スマホ手持ち撮影でブレなくなったとはいえ、ジンバル使用時とのクオリティは段違いです。
360度カメラがブレ知らずとはいえ、画質はやはりスマホカメラが勝るのが現状。
どんなに撮影が苦手な人でも、ジンバルで撮っておけば否が応でもオシャレ動画に仕上がります。
動画好きな人、配信する人、パパママカメラマンなど、動画を撮る人にスマホジンバルは必要なガジェットなのです。
どっちを買う?
自分がAndroidユーザーだったらOsmo Mobile 7P一択です。
1パッケージでスマホジンバルの魅力をまるっと楽しめます。
ですが自分はiPhoneユーザーなので、もし購入するならinsta360 Flow 2 Proを選びます。
iPhoneとの簡単連携、“無限に回る首”は、唯一無二です。
ちょい高だけど、納得のスペックだと思います。
注目の撮影機器
スマホジンバル
ジンバルカメラ
Osmo Pocket 3はカメラとジンバルが一体となったガジェットで、コンパクトながら1インチセンサー、回転式2インチスクリーンを搭載した超優秀なカメラです。機構的に難しいとは思いますが、光学高倍率ズームへの対応が叶えば、またOsmo Pocketに戻りたいなぁと思っています。4倍デジタルズームで満足できるのであれば買いです。
360度カメラ

360度カメラはすべてを記録できるので、撮影技術不要。ぜーんぶ撮った中から、編集アプリを使って好きなアングルを切り抜くことができます。ひと手間かかりますが、専用アプリはAI編集にも対応し、かなり使いやすくなっています。愛用中のinsta360 X4は8K撮影できるし、ケースなしでの防水性能も高く、ぜひチャレンジしてみてほしいカメラです。
カメラグリップ
MagSafe対応のカメラグリップを使えば、しっかりグリップできるし、専用シャッターボタンでスマホをデジカメライクに使えます。着脱も簡単で、スマホスタンド、モバイルバッテリーとしても使えるので旅先で重宝すること間違いなしです。

