iPhoneには何の不満もありませんでしたが、新年早々家電量販店を巡回していたらGoogle Pixel7があまりにも良コスパだったのでノリと勢いで購入してしまいました。
\正月+家電量販店=激安!/
手元にはメインスマホのiPhone13miniとPixel7の2台。
しばらくは2台持ちでやっていこうかと思ったのですが、嵩張(かさば)るし充電も面倒なので脱iPhoneしてAndroid一本で過ごしてみることにしたんです!
iPhone➡︎iPhoneへの機種変更は超絶簡単ですが、iPhone➡︎Androidへの機種変更・データ移行は人生初。
最近は、
と考えている人も少なくないようですが…
結論からお伝えします。
です。
スマホが得意な僕でも大変だと感じているので、スマホの設定うんぬんが得意ではない人が乗り換えると、結構手こずることになると思います。
とはいえ、iPhoneクラスのハイスペ端末を安く買えたり、カスタマイズの自由度が高まるなどのメリットもあります。
そこで僕が人柱(笑)になり、
- OS鞍替えのメリット・デメリット
- 具体的に困ったこと
- 被った不利益
- 実際の使用感
- 良かったこと
などについてレビューしていきます。
手持ちのiPhoneはじゃんぱらに買い取ってもらいました。iPhone13mini/256GB/SIMフリーモデルが火曜会員特典込みでなんと買取額7万9800円!iPhoneのリセールバリューはハンパないです。箱・同梱品などの有無も査定対象なので捨てないようにしてください。端末代を完済しているならキャリア等の下取りと買取業者への売却のどちらがお得なのかは要チェックですよ!
もくじ
Google Pixel 7って
どんなスマホ?
スペック・仕様
- サイズ:155.6×73.2×8.7mm
- 重さ:197g
- 6.3インチ有機EL(1080×2400)
- バッテリー:4355mAh
- メモリ:8GB
- ストレージ:128GB/256GB
- プロセッサ:Google Tensor G2・Titan M2 セキュリティ コプロセッサ
- 50MP広角カメラ:f/1.85
- 12MP超広角カメラ:f/2.2
- LDAF(レーザー検出オートフォーカス)センサー
- 光学式および電子式手ぶれ補正機能
- 前面カメラ:10.8MP・f/2.2
- 消しゴムマジック
- 生体認証:ディスプレイ指紋認証+顔認証
- USB Type-C 3.2 Gen 2
- デュアルSIM:nanoSIM+eSIM
- Wi-Fi6
- おサイフケータイ
- カラバリ:Obsidian・Snow・Lemongrass
- 5年間のOSアップデート
今回僕が見た目も価格も一目惚れしてしまったGoogle Pixel 7は2022年10月に発売されたばかりのGoogleの最新スマートフォンです。
メインカメラは5000万画素(※iPhone14Proは4800万画素)で綺麗な写真や動画が撮れるし、充電端子はUSB Type-Cなので他のデジタルデバイスと同じケーブルで充電できるなど、必要充分な機能を備えたハイスペックスマホでありながら、iPhoneに勝るコスパの良さが魅力。
※Pixel 7/128GBは8万2500円(Googleストア価格)・iPhone14/128GBは11万9800円(Appleストア価格)
でも1番の魅力は価格とか性能とかではなくて『旅に持っていきたくなるスマートフォンである』というところ。
旅番組『アナザースカイ』の合間に流れるCMがこちら。
こんな楽しそうな女子旅映像を見せられたら、アラフォーおじさんの僕でも、
と思っちゃうわけですよ。
でもね、
リアルタイム翻訳も道案内もGoogleレンズも高画質な写真撮影も消しゴムマジックも、他のスマホでもできることなんです。
だけど、
“iPhoneじゃないほう”
という新鮮味。
そして『なんでもできる』じゃなくて『旅先の時間が豊かになる』という訴求にまんまと心奪われてしまったわけです♡
外観チェック
カラーはレモングラス。店頭にObsidian(黒曜石/黒)とSnow(白)の在庫がなかったので選択の余地はありませんでしたが、Pixel7の中ではベストカラーだと思います。レモングラス部分はガラス素材。アルミフレームは シルバー寄りのゴールド。上質な色合いです。
サイドフレームとカメラ部分はシームレス。で、カメラの突起部分にはカメラ2つとセンサー、マイク、フラッシュが並びます。充電端子はUSB Type-Cで急速充電にも対応。30W充電器なら30分で最大50%充電。バッテリー駆動時間は24時間以上、スーパーバッテリーセーバー使用で最大72時間。iPhone13miniと比較するのもアレですが、バッテリー持ちは雲泥の差です。
\充電器はこれがおすすめ!/
端子はUSB Type-C
iPad mini、MacBook Proを含め、手持ちのほとんどのデバイスがUSB Type-Cという状況でiPhoneだけがLightning端子でした。(※持ってないけどAirPodsもLightning) 今回Google Pixel7に機種変更したことで全てのデバイスがUSB Type-Cになりました。iPhone15で一部機種がUSB Type-Cになるというウワサもありますが、iPhone14➡︎15の大きな変更点がUSB Type-Cくらいだった場合、そのためだけに十数万円(おそらく15万円以上)を出して買い換えるかと聞かれたら、僕の答えはNOです。
\充電はCtoCケーブル1本で完結!/
Pixel7のアルミフレームはマット仕上げですが、電源ボタンと音量ボタンはポリッシュ仕上げになっていて、デザイン上のいいアクセントになっています。ちなみにPixel7の上位機種Pixel 7 Proは高級感のあるステンレスフレームですが、個人的にはPixel7のほうが僕好み。でもカメラで選ぶならマクロ撮影や30倍ズームが使えるPixel7Proがおすすめです。
iPhone13miniと並べてみました。miniのコンパクトさこそが正義だと思っていた僕はずっと『大きなスマホやだな』と思っていたのですが、すぐに慣れました(笑)大画面の見やすさ、美麗さを今更ながら実感しています。電子書籍も読みやすく、CoDモバイルでも敵が見えやすくなりました。ちなみにiPhone14/14Proは6.1インチ、iPhone14Plus/ProMaxは6.7インチです。
\ケースとフィルムで良コスパ!/
iPhone➡︎Android
乗り換えメリット編
iPhoneじゃない新鮮味(見た目)
iPhoneのデザインは数年にわたり1パターンですが、Androidはメーカーの数だけデザインがあります。
iPhoneはすごく便利で優れたデバイスなんだけど、買い換えたとしても毎年似たようなデザインじゃないですか。
だから、
iPhoneじゃないフォルム
iPhoneにはないカラー
ノッチのない画面
が何と新鮮なことか。
“iPhoneじゃない方のスマホ”というだけでワクワクしませんか?
iPhoneじゃない新鮮味(中身)
Pixel7のホーム画面
Androidにはホーム画面をカスタマイズできるランチャー・ホームアプリがあるので、待受画面も結構イジれます。
で、アプリを使わなくても結構イジれます。
- 設定
- 壁紙とスタイル
- ダークモードオン
- テーマアイコンオン
で、上記画像の待受画面に。
この辺りは機種によります。
右手操作に馴染むようにアプリを右下に寄せて配置することもできるし、自由自在です。
端末価格
スペックの違いがあるので一概には言えませんが“iPhoneより安いスマホの選択肢”がたくさんあります。
もちろん各キャリアの端末購入サポートを利用すればiPhoneでも毎月の端末代金を抑えることはできますが、
という人にとって、iPhoneはトゥーマッチな端末だと思います。
データ移行はケーブル1本でOK
iPhoneからAndroidへのデータ移行はケーブルのみでOK。パソコン等を経由させる必要はありません。
後述しますがiPhone内にあるデータを丸々移行させる場合はかなりの時間がかかってしまうので、両端末ともにしっかり充電した上で移行作業に取り掛かることをおすすめします。
ゲームアプリは基本問題なし
ゲームアカウントと紐付いているゲームに関しては、機種変更後ログインするだけで復元できます。
CoDモバイルに関してはApple IDでログインしていたため、機種変更前にLINEアカウントでログインしたり、CoDアカウントを新規作成するなどして“Apple ID以外のログイン方法”を事前に準備しておきました。
iPhoneを手放してしまった後だとApple ID以外の方法を設定するのが難しくなってしまうので、端末が手元にあるうちに済ませておきましょう。(※iPadがあればApple IDをキープできますが、Androidスマホでゲームデータを引き継ぐことができません。)
マリオカートツアーもニンテンドーアカウントにログインしたところ、Apple時代の課金が復元されました。
マイナンバーカードを取り込めるようになる
今年からマイナンバーカードをスマホ搭載できるようになる予定ですが、
- Androidスマホ▶︎2023年5月11日から
- iPhone▶︎2024年以降
とアナウンスされています。
iPhoneよりも先に未来体験できるというメリットもあります。
iPhone➡︎Android
乗り換えデメリット編
データ移行にかかる時間はコピーするデータ量次第
ケーブルを接続してからデータ移行できるようになるまで小一時間ほどかかりました。(※ストレージ内のデータ量によって増減ありそう。)
データ移行したい項目は選べますが、僕の場合は写真・動画などの重たいデータを移行しようとすると完了まで5時間ほどかかると表示されたので、電話帳やメモなどの軽いデータのみを移行しました。
対応アプリは半減
iPhoneで使っていたアプリの数は217。
そのうちデータ移行できたのは98アプリ。
ただし、残りの119アプリも移行できなかっただけでPlayストアで検索すればダウンロードできるものもあります。
が、iOSのみでしか利用できないアプリも多々ありました。
アプリの再ログインが超面倒くさい
今のご時世、パスワードの使い回しは避けたいし、長く複雑なパスワードを作らされることも増えたので、ログイン時のパスワード再入力がとにかく面倒でした。
Google Chromeに保存済みのパスワードに関しては、Androidスマートフォン上でも“このパスワードでログインしますか?”と提案してくれたので助かりました。
パスワードのメモ忘れによりログインできないサービスもいくつかありました。
APPLEでサインインが便利だったけど…
便利さゆえのしっぺ返しを食らったのが『APPLEでサインイン』していたもの。
iPhoneを使い続ける限りは高い匿名性で登録できる便利なサービスですが、Androidに乗り換えるときには再度登録しなければならないので『メアド+独自パスワードで登録しとけばよかったな』と後悔しました。
iPad・Macでパスワードの確認を!
Safariにパスワードを覚えさせている人は、
iPhone・iPadなら設定➡︎パスワード
Macならリンゴマーク➡︎システム環境設定➡︎パスワード
で確認できます。
Apple端末があればいつでもチェックできますが、Android乗り換え後にApple端末が手元に残らない場合はパスワードを書き出しておきましょう。
ブラウザにGoogle Chromeを利用していてパスワードを覚えさせているのであれば、Android端末でログインするだけでパスワードやブックマークを引き継ぐことができます。
Safariのブックマークは移行されない
改めて、AndroidにSafariはありません。
iPhoneでは主にSafariでネット閲覧していたので、ブックマークが引き継げず不便を感じています。
Google Chromeのブックマークはパソコン版Chromeのブックマークをシームレスに使うことができています。
要再課金アプリ多々…
iOSで既に購入済み・課金済みのアプリであっても、Androidでは再度課金しなければならないアプリがたくさんありました。
例えば、
- NHK日本語発音アクセント新辞典:5500円
- LumaFusion:3000円
- Nemoイタリア語:978円
- Phonto広告非表示オプション:450円
- Vont広告非表示オプション:1000円
などはよく使うアプリだったんですが、再課金するには躊躇う金額…
課金したアプリが多い人ほど“買ったアプリがそのまま使えないことがある”ということを認識しておきましょう。
LINEのトーク履歴は過去14日分のみ
これ、結構ツラい仕様です。
トーク履歴をバックアップした上で機種変更手続きを行いましたが、OSをまたぐ機種変更の場合、過去14日間のトーク履歴しか移行してくれません。
つまりそれ以前のトークは全て消えてしまうということです。
LINEは複数スマホ端末で同時にログインできないので、新機種でのログインが完了した時点で旧機種の方はログアウトされてしまいます。
過去14日以前のやりとりはスクショでもしておかない限り2度と見ることはできません。(※相手のLINEには残っているかも)
元々はOSが変わる機種変更だとトーク履歴を一切引き継げなかったようなので、14日分引き継げるだけでも進歩はしているようです。
それ以前のやりとりを断固消したくないという人は、
- 全部スクショした後に機種変更
- iPadにアカウントを移行後、Androidスマホ用に新アカウント作成
- OSはまたぐ機種変更はしない
などの対策をおすすめします。
AirDropは使えないけど…
Androidにしたことで、Apple製品間で簡単に写真やデータを送り合える『AirDrop』が使えなくなってしまいました。
が、LINEでも簡単に送れるし、複数枚の写真・動画を送りたいときはリンク作成➡︎SNSやメール等でリンク共有することで簡単に送ることができます。
相手がAndroidユーザーならAndroid的AirDrop『ニアバイシェア』で送受信可能です。
ボタンによるスクショが撮りにくい
Face IDを搭載したiPhoneのスクショは“サイドボタンと音量上を両サイドから同時押し”なので、ボディを親指と人差し指で挟み込む感じで簡単に撮ることができていました。
Pixel 7のスクショは電源ボタン+音量ボタンなのですが、いずれも右側にあるので右手持ちだとサクッと撮ることはできません。
左手持ちであれば人差し指と中指で同時押しも可能ですが、おすすめは背面2回タップ設定。
設定➡︎システム➡︎ジェスチャー➡︎クイックタップでアクションを開始➡︎スクリーンショットを撮る
と設定しておけば、背面を2度タップするだけでスクショが撮れます。
iTunesの音楽を聴くのに手間がかかる
iTunesの音楽はAndroidスマホに転送しなければなりません。
僕の場合は、
- MacBook ProにAndroid File Transferをダウンロード
- MacとPixel7をケーブル接続
- Mac内の音楽データをAndroidのMusicフォルダにドロップ
で聴けるようにしました。
iTunes Match(年会費3980円)登録済みであればAndroidのApple Musicアプリで転送作業なしで聴けるようですが、月額利用料が発生します。
もともとApple Musicに課金している人であれば追加支出不要ですが、自分で買い集めた音楽をiTunes Matchで聴いていた人にとっては余計な追加出費に。
転送後は、
- Fileアプリ➡︎音声
- Pulser(無料or410円買い切り)
などで聴くことができます。
モバイルSuicaの取り込みがiPhoneと比べて面倒だった
iPhoneでモバイルSuica削除済みだったので、新端末でログイン後受け取るだけ…なのですが、
Androidでは、
- おサイフケータイ
- モバイルSuica
- GooglePay
上記3つのアプリでの操作が必要になります。
Walletアプリから取り込むだけのiPhoneと比べると、ここでもちょっと手間がかかった印象です。
PayPayカード ゴールドをVISAタッチ利用できない
GooglePayにPayPayカードゴールドが登録できなくて驚きました。
PayPayカード ゴールドは還元率1.5%の高還元クレカなのですが、GooglePayに対応していないので、Visaタッチ・QUICPayのどちらも利用することができません。(※ApplePayには対応しています)
福岡市地下鉄をはじめ公共の交通機関でクレジットカードのコンタクトレス決済が使えるようになってきましたが、PayPayカード/PayPayカード ゴールドに関してはスマホをかざして改札を通ることができないということ。
\地下鉄、クレカで乗れます!/
利用者が多いであろうPayPayカードがGooglePayで使えないのは結構イタい状況だと思うのですが、いずれ対応してくれることを願うばかりです。
ワンタイムパスワード発行系のアプリについて
- Authenticator▶︎アプリから移行可能
- VIP Access▶︎登録し直し
- One time Pass▶︎登録し直し
Googleのワンタイムパスワード発行アプリ『Authenticator』は画面右上の“アカウントをエクスポート”のメニューからQRコードを読み取るだけで簡単に新機種に移行できます。iOS➡︎Androidもシームレスでした。
新生銀行で利用するスマホ認証アプリ『VIP Access』は、OSを跨がない機種変更であってもスマホ認証端末の解除➡︎再登録手続きが必要です。
三井住友カード系で必要となるOne time PassもVpassアプリから再登録する必要があります。
dアカウント設定アプリの2段階認証再設定が面倒
僕はahamoユーザーなのでdアカウントアプリを利用しているのですが、2段階認証を設定している場合は新端末でログインするだけでは不十分で、確認端末や信頼端末を再設定しなければなりません。
セキュリティを強固にしているがゆえに、OSを跨いでの機種変更は手間がかかった印象です。
大変になったけど、
これで良かったんだと思う。
iPadがあると乗り換えハードルは下がります
iOSでのアプリ購入履歴などはiPadがあればキープできます。
写真や動画などもそのままです。
僕はiPad miniがあるから心置きなくAndroidに乗り換えることができました。
iPadでiPhoneアプリを使える環境があるならば、Androidに乗り換えるハードルはグンと下がります。
\iPadはminiしか勝たん!/
総括
iPhoneの快適さを再認識することになったAndroidへの乗り換えですが、Androidにしたからといってできなくなることはありません。
電話もできるし、
SNSもできるし、
写真も動画も撮れるし、
アプリ次第でなんでもできます。
最初は慣れませんが、いずれ慣れます。
で、
となれば、今後は折り畳みのGalaxy Z Flip 4なんかも使ってみたいし、個性豊かな商品群から次の機種を探す楽しみがあります。
逆に、
となれば、久しぶりのiPhoneに新鮮味を感じられるかもしれない。
iPhone7からiPhoneXに買い替えた時はホームボタン廃止・初Face ID・デュアルカメラなど“新しいものを買えた”という感動がありましたが、以降はデザイン・機能的に大きな変化はないし、“それしかないからそれを買う”ということを繰り返していたわけです。
でも次はAndroid➡︎iPhoneへの機種変更となるので、新iPhoneにもきっと感動できるはず…?
長文駄文にお付き合いくださりありがとうございました。
メリットデメリット、伝わりましたでしょうか?
では最後にお伺いします…
iPhoneのままで行きますか?