AirPodsシリーズの登場順としては、
- 初代:2016年12月13日
- 第2世代:2019年3月20日
- AirPods Pro:2019年10月30日
- AirPods Max:2020年12月15日
- 第3世代:2021年10月26日
ということで今では複数の選択肢が用意されているAirPodsシリーズですが、無印AirPodsとしては約2年半ぶりのフルモデルチェンジとなりました。
フルモデルチェンジと言いつつ、立ち位置的にはAirPods ProとAirPods第2世代の中間的な存在です。
端的に言えば“ノイズキャンセリング機能非搭載のAirPods Pro”だと思っていいと思います。
ノイズキャンセリング機能には対応しませんが、空間オーディオに対応しているので音楽や映画・ドラマなどのコンテンツをさながら立体音響のクオリティで楽しむことができます!
第3世代が発売されましたが第2世代は併売され、AirPods Proの存在も気になるところだと思います。
そこでアップルワイヤレスイヤホン3モデル
- AirPods第3世代
- AirPods第2世代
- AirPods Pro
の違いと、最新AirPods第3世代のメリット・デメリットについてレビューしていきます!
もくじ
AirPods第3世代
AirPods第2世代
AirPods Pro
本体サイズの違いは?
※AirPods第3世代・第2世代・AirPods Proと同サイズのWonderPods Proを比較していきます。
AirPods第3世代のデザインはAirPods Proに近づいたことで、先代と比べてステム(幹)部分が短くなり”うどん感”が薄れているところは好印象です。
イヤーピースは装着しないスタイルなので耳穴に超密着というわけではありませんが、フィット感は第2世代以上です。
AirPods第3世代本体サイズ
- 高さ:30.79mm
- 幅:18.26mm
- 厚さ:19.21mm
- 重量:4.28g
AirPods第2世代本体サイズ
- 高さ:40.5mm
- 幅:16.5mm
- 厚さ:18.0mm
- 重量:4g
WonderPods Pro本体サイズ※AirPods Proと同サイズ
- 高さ:30.9mm
- 幅:21.8mm
- 厚さ:24.0mm
- 重量:5.4g
AirPods第3世代
AirPods第2世代
AirPods Pro
MagSafe充電ケース比較
AirPods第3世代ケースサイズ
- 高さ:46.40mm
- 幅:54.40mm
- 厚さ:21.38mm
- 重量:37.91g
AirPods第2世代ケースサイズ
- 高さ:53.5mm
- 幅:44.3mm
- 厚さ:21.3mm
- 重量:38.2g
WonderPods Proケースサイズ
- 高さ:45.2mm
- 幅:60.6mm
- 厚さ:21.7mm
- 重量:45.6g
AirPods第3世代の
注目スペック・機能
開封画像:シンプルパッケージ
マニュアルと充電ケーブル付属
(USB-C to Lightning)
再生時間が伸びました!
- 空間オーディオオフ時:6時間
- 空間オーディオオン時:5時間
- 充電ケース使用時:最大30時間
- 5分充電で1時間再生
AirPod第2世代と比べると+1時間、充電ケース使用した場合の時間は+6時間伸びました。
空間オーディオをオンにしていても、ノイズキャンセリングオフのAirPods Proと再生時間は同じです。
再生時間
- AirPods第2世代:5時間/24時間
- AirPods Pro:4.5時間/24時間
耐汗耐水性能IPX4等級
耐汗耐水性能IPX4等級は水の飛沫に対して保護してくれるレベルでAirPods Proと同等。
AirPods第3世代のMagSafe充電ケースも防水仕様。
ちなみにAirPods Proの充電ケースとAirPods第2世代の本体・充電ケースには耐汗耐水性能はありません。
耐水性能
- AirPods第2世代:非防水
- AirPods Pro:IPX4(ケースは非防水)
空間オーディオに対応
画像引用元:Apple.com
空間オーディオをオンにした途端に音が立体的になります。
スピーカーは1つしかないはずなのに、スピーカーが前後左右にいくつもあるような聴こえ方にびっくり。
音楽はコンサートホールのような聞こえ方になるし、動画も映画館のような音の広がり方で視聴できます。
空間オーディオ
- AirPods第2世代:非対応
- AirPods Pro:対応
ダイナミックヘッドトラッキング
ダイナミックヘッドトラッキングをオンにすると音の向きの変化を楽しめます。
例えるならば“常に自分の前にあるスピーカーから音が聴こえてくるような感覚”です。
AirPodsが頭の向きや位置を検知して、右を向けば左のAirPodsから、左を向けば右のAirPodsからしっかりと音を鳴らします。
首を続けて左右に振ると“耳からじゃなくてスマホのスピーカーから音が出ているんじゃないか”と錯覚しちゃうくらい、音が目の前にあります。
向きを変えてじっとしていると10秒もしないうちにじわーっと音の正面が今向いている方向に移動してきます。
音楽を聴いている時なら“どっちを向いてもステージが目の前についてきてくれるような感覚”を味わえます。
ダイナミックヘッドトラッキング
- AirPods第2世代:非対応
- AirPods Pro:対応
アダプティブイコライゼーション
内向きのマイクが聴いている音を検知して低域・中域の周波数を調整するんだとか。
それを人それぞれの耳に合わせて、しかもリアルタイムで。
アダプティブイコライゼーション
- AirPods第2世代:非対応
- AirPods Pro:対応
低音もしっかり鳴る
AirPods Proと違ってAirPods第3世代にイヤーピースはなく密閉するタイプのイヤホンではありませんが、低音もしっかり鳴ってくれる印象です。
空間オーディオをオンにすると音に迫力が出ます。
空間オーディオをオンにした音に慣れると、空間オーディオをオフにした時の音が痩せて聴こえてしまうはず。
その違いが誰にでもわかるくらいの差がありました。
低音の厚み
- AirPods第2世代:△ or ◯
- AirPods Pro:◎
つまんでコントロール
- 1回押し:再生または一時停止
- 2回押し:曲送り
- 3回押し:曲戻し
AirPods第2世代はタップ操作でしたが、AirPods第3世代はAirPods Proと同じくステム(幹部分)をつまんで操作するスタイルになりました。
タップ操作はタップ位置を外すとうまく操作できないストレスがありましたが、AirPods第3世代はクリックしながら正確な操作ができるようになりました。
探すアプリで探せる
完全ワイヤレスイヤホンは失くしがちなアイテムだったりしますが、もし見当たらなかったとしてもiPhoneの探すアプリからすぐに探せます。
イヤーピースはない
AirPods第3世代はイヤーピースなしのワンサイズ。でもグラつかないし、どれだけ動いても耳にしっかりフィットしてくれます。
ただし耳栓型(カナル型)ではないので、騒々しい環境で聴く場合に没入感を得にくいのは第2世代と同じです。
とはいえ静かな環境ではしっかりいい音を出してくれます。
ノイズキャンセリングもない
ノイズキャンセリング機能の評判は上々ですが、僕個人的にはイヤホンには不要な機能だと思っているので問題なし。
だって、イヤホンって外出時に使うことが多いと思いますが、外にいる時はちゃんと周囲の音が聴こえるようにしておかないと危ないじゃないですか。
外出中にしっかり遮音して欲しい利用シーンがないのであれば、ノイキャンなしのAirPods第3世代がベストな選択肢です。
安くない
- AirPods Pro:30580円
- AirPods第3世代:23800円
- AirPods第2世代:16800円
※アップルストア価格
1万円以内でもそれなりのワイヤレスイヤホンが買える昨今、2万円超えはなかなかの価格帯ではあります。
がしかし、AirPods第3世代は安くはないけどコスパは決して悪くないと断言できるイヤホンです。
iPhoneをはじめとしたアップル製品とはフタを開くだけで繋がってくれるし、空間オーディオの感動はプライスレス。
空間オーディオ未体験の方におかれましてはとにかくこの立体感を体感してもらいたいです。
使ってみた感想
空間オーディオが楽しい!
- コントロールセンター
- 音量長押し
- 空間オーディオ切り替え
空間オーディオをオンにすると、公式サイトの紹介通りさながらライブ会場や映画館にいるような音響効果を体験できます。
音楽を聴いている時は目の前でアーティストが歌ってくれているような、動画を見ている時には映画館で鑑賞しているような贅沢な聴こえ方に早変わり。
スピーカー穴は1つしかないのにいろんなところから音が聴こえてくるんですよね。
すごい技術だなと。
この機能に関してはAirPods ProとAirPods Maxでリリース済みではありましたが、この度めでたくAirPodsにも対応しました。
ウォーキングデッドシーズン11を視聴
ついに配信がスタートしたウォーキングデッドシーズン11(※Disney+で視聴可能)をAirPods第3世代で視聴。
空間オーディオをオンすると、登場人物の声やウォーカー(ゾンビ)のうめき声、物音などが粒立って聴こえます。
音でもウォーカーが迫ってきます。
大きい音は大きく、
小さい音は小さく、
でもそれらがちゃんと聴こえる。
で、空間オーディオをオフにしてみると決して音が悪いわけではないんですが、平面的に聴こえてしまって物足りなさを感じるようになってしまいました。
AirPods第2世代と聴き比べ
画像引用元:apple.com
スペックシート上でもこれだけの違いがあり、実際にAirPods3世代と2世代を聴き比べても違いは明らかでした。
低域に関してもAirPods第3世代の方がズンズン響いてくる印象です。
ただし、AirPods第3世代も第2世代同様”耳栓型”ではないため、外部音をシャットアウトするわけではありません。
ノイズキャンセリング機能を有するAirPods Proやその他の密閉タイプのイヤホンに比べると外の音は聞こえてしまうので、外出時に使用する場合はそこまでの没入感は得られません。
とはいえ、第2世代よりレベルアップした音質を味わることは確かです。
手持ちのベストイヤホンと聴き比べ
AirPodsとしての完成度は高いし、iPhoneユーザーにとってはベストな選択肢であることは間違いないと思います。
が、手持ちのワイヤレスイヤホンで純粋に音質だけを比較すると、トリプルドライバー搭載のBetween Proの方が高域・中域・低域をしっかり奏でてくれているなと感じました。
それぞれの音域用に1つずつ専用ドライバーがあるのがBetween Proの強みで、連続再生12時間、ケース併用で48時間というスペックもAirPodsを圧倒しますが、空間オーディオには対応しません。
だから、
音質はBetweenProに軍配
臨場感ならAirPods第3世代
という具合で非常に甲乙付け難いなと。
まぁ、そもそもAirPodsが気になっているiPhoneユーザーであればAirPodsを買うのが一番しあわせになれる道ですが、
色が白しかないのがなぁ…
人とかぶらないイヤホンがいいなぁ…
音質いいのを選びたいなぁ…
という想いが強い人であれば、Between Proもおすすめです。
これが1万円台だったら神だったんだけどな
iPhoneとの親和性は最強です。
性能面においてAirPods第3世代には非の打ち所がないというのが正直なところです。
AirPods第2世代を利用中の人であれば、第3世代に変えても確実な進化を感じられるはずです。
他社ワイヤレスイヤホンユーザーにとっても、ノイキャンが要らないのであれば“ちょっと安いAirPods”の選択肢ができたのは喜ばしいことだと思います。
ただ、AirPods Proと比べて安いのであって『イヤホンに2万3800円は高すぎる!』と感じる人も少なくないのかなと。
確かに高い。
これが第2世代と同じ16800円だったら神だったんですけどね。
でも、ワイヤレスイヤホンデビュー済みの人ならわかると思いますが、価格の高さと商品に対する満足度は概ね比例します。
買わなければよかった…
と後悔することはないと思います。
AirPods第3世代ケース
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