赤ちゃんを抱っこしながら、僕はふと思うことがありました。
“自分だけ”音楽聴きたい…
“自分だけ”ウォーキングデッドが観たい…
でもできない…
と。
例えば抱っこひもやベビーカーで散歩していると、赤ちゃんがウトウトスヤスヤと寝てくれることがあるじゃないですか。
散歩日和ですから天気がいいわけです。
だから、
藤井風の『きらり』でも聴きながらお散歩タイムを楽しみたいなと思うわけですが、イヤホンで音楽を聴くということは、
耳を塞ぐこと
であり、それは、
外界の音を遮断する
ことであり、つまりは、
周囲の危険を察知できなくなる
ということであり、さらには、
赤ちゃんの異変にも気付けなくなる
ということにもなるわけです。
だから聴けない。
娘が夜泣きした時、抱っこですやすや眠ってくれている間に『ウォーキングデッド』が観たいけど観られないということもありました。
だって穏やかに眠っている時にゾンビの雄叫びや人間の悲鳴を聴かせようものなら心理的に悪影響を及ぼしてしまいそうだし、悪夢が眠りを妨げてしまうことにもなりかねないじゃないですか。
※ちなみに海外ドラマ・映画は“消音・日本語字幕モード”にすることで無音鑑賞できますが、やっぱり音アリで視聴したいですよね。
要するに、
- 抱っこ中でも音楽聴きたい!
- 自分だけ聴きたい!
- でも耳の穴は塞ぎたくない!
という無理難題を抱えていたわけです。
がしかし!
この度そんな難題を解決してくれそうなイヤホンが登場しました。
これは間違いなく子育て中のパパママ向けイヤホンだと思います。
まさかの“耳を塞がない”ワイヤレスイヤホン、
ambie sound earcuffs
TW-01
についてレビューしていきます!
もくじ
ambieとは?
耳を塞がないイヤホン
ambieのワイヤレスイヤホンが初めて登場したのは2018年のこと。
ambieは耳の対輪に装着するスタイルなので、
- イヤホンからの音
- 外部の音
の両方を聴くことができます。
音圧などはカナル型に譲りますが、使用時の安全性においてはダントツのイヤホンです。
ワイヤレスイヤホン派の僕としては当然ambieの存在が気になっていたのですが、当時のambieはイヤバッズではなく、beatsXのような左右のイヤホンがケーブルで繋がったスタイルのワイヤレスイヤホンでした。
決してそのスタイルが悪いわけではないのですが、すでにAirPodsを持っていた自分としては、
“ワイヤレスイヤホン=ケーブルレスイヤホン”
であって欲しいと思っていたので、購入には至りませんでした。
しかし“耳を塞がない”スタイルは、自転車に乗る人や夜道を歩く女性などにはものすごくマッチするイヤホンだし、僕もいつかは使ってみたいなーと思っていたんです。
あれから3年…
ambieがついに“完全ワイヤレスイヤホン”へと進化を果たしました!
完全ワイヤレスイヤホンに!
ケーブルがなくなりました!
個人的に“無ければいいのになー”と思っていたケーブルがなくなり、ambieがバッズスタイルのイヤホンになりました。
ケーブルレスになったことで子供に引っ張られたり、ケーブルを断線させられるような心配もありません。
端子を舐められて接続不良を起こす心配もありません。
※逆にバッズなので飲み込んでしまう心配がないとも言えません。そこは注意が必要です。
さらにマスク着脱時にイヤホンが干渉しません。
- 大好きな音楽も
- 車が近付いてきた音も
- 周囲の出来事も
- 店員さんの声も
- 電車やバスのアナウンスも
- そして子供の泣き声も…
それらすべてを耳に装着したまま、音を止めたりイヤホンを外したりすることなく聴き続けることができます。
バッテリーなどが搭載されていたケーブル部分がなくなっても、連続再生時間は前モデルと同じ6時間。
- 家にいる時
- 映像・音楽視聴時
- 散歩時
- 通勤通学時
- WEB会議等
- 運動時
など、どんなシーンにおいても連続で6時間使えたら充分。
6時間以内に完走できる人であればフルマラソンでも活躍しそう。
ambieならパワーソングも沿道の声援も、両方をエネルギーにできそうです。
“ながら聴き”デバイスは他にもありますが…
“ながら聴き”できるデバイスは他にも、
- BOSE・FRAMESシリーズ
- ネックスピーカー
などがあります。
どちらも優れたデバイスだと思いますが、普段サングラスをしない人も多いでしょうし、ネックスピーカーは外では使いにくかったりします。
その点、イヤホンで屋内外両対応のambieが手軽さで言えばベストなのではないかと、僕は思います。
ながら聴きイヤホンのトレンド到来か?
ソニーからも“ながら聴き”イヤホンLink Budsが登場しました。
完全に耳の穴を開放しているambieと比べると“耳穴用の穴が空いている”といったイメージでしょうか。
音質と外の音がどのくらい聞き取れるのかのバランスが気になるところです。
ambie|TW-01
価格・スペック・発売日詳細
画像引用元:ambie公式サイト
ambie新モデルの価格は?
- 15000円(税込)
カラーバリエーション
- ホワイト
- ブラック
- クラウドグレイ(限定1000台)
発売日
- 全モデル8月下旬発送予定(製造遅延により10月に到着)
連続再生時間
- 約6時間
- ケース併用で最大18時間
防水性能
- IPX5(水滴は大丈夫だけど水没させてはいけないレベル)
- ケースは非防水
サイズ
- 本体:20.9×27.9×14.1mm
- ケース:37.3×66×21.2mm
重さ
- 本体:片耳約4.2g
- ケース:約25g
対応コーデック
- SBC
- AAC 他追加対応中
対応Bluetooth プロファイル
- A2DP
- AVRCP
- HFP
- HSP
通信方式
- Bluetooth標準規格 Ver5.2
ペアリング済みスマホとの通信距離
- 最大約10m(Class 2)
黒をチョイス
ambieTW-01
開封レビュー
優しいリスニング環境を提供してくれるambieらしい温もりを感じさせるパッケージ。
購入色のambieが型押し印刷された帯を外し、上蓋を開けると待ちに待ったambieTW-01とご対面。
まず、ケースのコンパクトさに驚きます。これなら男性がズボンのポケットに入れても気にならないサイズ感です。
中敷をめくるとマニュアルと充電ケーブルが。
充電ケーブルはUSB to USB-Cで、USB-C側はL字になっています。L字仕様なのはambieTW-01の充電端子が背面にあるからだと思います。
毎度のことですが、充電器・充電ケーブルは優れたサードパーティ製のものを使っているため、そのまま箱に戻しました。
ambieTW-01を愛でる。
充電ケースが小さい
ケースサイズは、
- 37.3×66×21.2mm
AirPod Proよりも横幅はありますが、高さがないため“よりコンパクト”に感じます。
イヤカフはマットな質感
ambieTW-01ブラックです。
固定電話の受話器のような形で、耳輪を挟み込むように装着します。
ambie公式Twitterで試作機を見た時には“プラスチッキーかな?”と感じていたのですが、実機はマットな仕上がりで上質感もあります。
ambieと大きくプリントされているように感じますが、実物を見ると“主張感”はあまり感じません。(というか装着中は自分には見えないので問題なし。)
Between Pro・WonderPods Proと並べてみました。
WonderPods ProはAirPods Proと同サイズなので、ケースがいかに小さいかがおわかりいただけるかと。
▶︎Between Proレビュー
▶︎WonderPods Proレビュー
ambie TW-01の
装着方法
前後左右があります
ambieTW-01には前後左右があります。
- 音の出る側(玉の小さい方)が前
- コントローラー側(玉が大きい方)が後ろ
- 端子側にLR表記あり
向きを確認して耳に装着します。
ambie TW-01
操作方法一覧
操作方法
- 音楽再生・停止:左右どちらかを1クリック
- 通話応答・切断:左右どちらかを1クリック
- 曲戻し:左のボタンを2クリック
- 曲送り:右のボタンを2クリック
- 音量アップ:右ボタン長押しで1秒後から上がる
- 音量ダウン:左ボタン長押しで1秒後から下がる
- 電源オン:ケースを開ける
- 電源オフ;ケースに戻す
ambieTW-01は大きい方の玉で操作します。
親指と中指でイヤカフを支えながら、人差し指で“ambie”とプリントされた支柱の少しうしろ側を押すようなイメージです。
タッチ操作ではなくボタンを押し込んで操作します。
はじめはボタンの位置確認に苦労しますが、すぐに慣れます。
ambie TW-01の音質は?
音質、気になりますよね。
でも、ambieTW-01は音質を語るイヤホンではないと思うんです。
音質よりも革新的な聴き方・聴こえ方こそがambieの持ち味だと思うので。
とはいえ音質が気になっている人も多いと思うので、個人の感想ですが少しだけ。
自分にだけ聴こえるBGMとしては充分な音質だと思います。
音漏れは?
静かな空間で試したところ、音量にもよりますが1m間隔くらいだと少し聴こえるかな?という感じ。
満員電車やバスの中では他のイヤホンの音漏れに近い聴こえ方になりそう。
美術館や図書館など静かに過ごさなければならない場所では音量を意識したいところです。
赤ちゃんにむしり取られない!
完全ワイヤレスイヤホンになったことで、赤ちゃんにイヤホンをむしり取られる心配がなくなりました(笑)
そして耳を塞がないので周囲の音を聞きながら、同時に音楽も楽しめるようになりました。
音楽に限らず、ラジオ・ドラマ・映画・ZOOMなどのオンラインツールなどでも使えます。
大好きな音楽も、
見たかったドラマも、
赤ちゃんの泣き声も、
お湯が沸騰した音も、
ドアチャイムも、
鳥の鳴き声も、
車や自転車が通る音も…
すべてを遮らないイヤホンでした。